プレマリン,効果,副作用

プレマリン錠とは

女性ホルモン剤のプレマリンは女性の味方です

 

ファイザー製のプレマリンとは

 

プレマリン錠

プレマリン錠は、ファイザー株式会社により製造・販売されている「結合性エストロゲン製剤」です。

 

プレマリン錠とは、卵胞ホルモン(主に女性らしい体の形成・妊娠の準備をその役割としている女性ホルモン。)の欠損・不足部分を補い埋めるための薬剤です。

 

現在では一般的に「不妊」「更年期障害」の治療に多く用いられています。

 

プレマリン錠は「結合性エストロゲン製剤」に分類される薬剤です。

 

エストロゲン製剤には、本来の女性ホルモンの構造に最も近い天然のエストロゲンからなる「天然型エストロゲン」と一から合成し作られる「合成エストロゲン」の2種類からなり、結合性エストロゲンは前述の後者にあたる「天然型エストロゲン」に分類されています。

 

エストロゲンの分解は主に肝臓で行われている為に、経口投与で服用した場合にはほぼ肝臓がその効果と共に吸収されてしまい目的を果たすことが不可能です。

 

よってプレマリン錠で使用されるエストロゲンには、経口投与した場合でも体内(主に肝臓)で分解されてしまわないように、エストロゲン誘導体「結合型エストロゲン」を使用する必要があるのです。

 

結合型エストロゲン製剤の主な成分であるプレマリン錠は、妊娠した雌馬の尿から精製された薬剤です。

 

結合性エストロゲンは体内で活性エストラジオールに変化することで、卵胞ホルモンの欠損・急激な数値の上昇・下降を防ぐ働きをします。

 

女性の体・体調の変化・不調は女性ホルモンが大きく影響し、みなさんもご存知の事と思います。

 

女性ホルモンの1つであるエストロゲンのバランスを崩す、またはエストロゲンの分泌量が正常値を上回る(下回る)ことは不妊へと繋がります。

 

現在では医療の進歩により、安全に出産することの出来る年齢の期間も広くなってきましたが、妊娠を望んだ時に子宝に恵まれないことは女性にとって大変な心のストレスを与えてしまいます。

 

不妊の原因のひとつに「エストラジオール」の数値低下(上昇)が考えられています。

 

不妊治療を行う際は必ずこのエストラジオール数値を確認します。

 

検査は血液採取による血液検査で診ることができます。以下にエストラジオールの正常値をご紹介致します。

 

生理後の経過日数 エストラジオール正常値
0〜14日目 13〜70pg/ml
14日目 70〜240pg/ml
14〜28日目 70〜160pg/ml
生理なし(閉経期) 10pg/ml以下

 

プレマリン錠は、現在までに「無月経・子宮発育不全・月経不順・卵巣機能不全」などに多くの実績があり、服用した方の約35%に効果が認められたと言う報告があります。

 

不妊治療以外でも、エストロゲン不足による「動悸・冷え・ほてり・頭痛・汗・のぼせ・肩こり・不眠・イライラ」と言った更年期障害の主な症状への効果も認められています。

 

プレマリン錠は更年期障害の症状の中でも特に「血管運動症状」への効果が著しく現れます。具体的な症状を以下にご紹介致します。

 

更年期障害による血管運動症状

 

  • のぼせ
  • 発汗
  • 膣の乾燥感
  • 尿失禁

 

更には、長期間のプレマリン錠の服用で「骨粗しょう症」への効果が期待できることが分かって来ています。

 

プレマリン錠は、女性ホルモン「エストロゲン」を構成する主要成分「エストラジオール」に変わりその働きを発揮します。

 

但し更年期障害の治療薬として服用される場合は、黄体ホルモン薬剤と合わせて服用することが基本となりますのでご注意ください。

 

プレマリン錠の特徴のひとつである、血液を固まりやすくする特性から「機能性子宮出血(月経をコントロールするホルモンの濃度が変化することから引き起こされる異常出血。)」の治療にも用いられています。

 

高齢者・小児の膣炎にも処方されていることからも、安全・安心面に関しても信頼できる薬剤と言えます。

 

プレマリン錠の服用にあたり自身のエストラジオールの数値を、定期健診などを利用し知っておくことが大切です。

 

エストラジオールの正常数値には幅がありますので、より正確な自身の数値を把握し適切な服用を行うことが不妊・更年期障害を改善させる近道であると言うことがいえるのではないでしょうか。

 

「服用してはいけない方」「服用にあたり注意が必要な方」など注意して頂きたい事項もありますので、プレマリン錠についてより良く知ることは効果を存分に得るためにも大変重要なことです。

 

以下の項目の中で順にご紹介できたらと思っております。

 

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プレマリンの効果

 

更年期とプレマリン

多くの症状・疾病に有効的なプレマリン錠ですが、ここでは具体的な疾病を取り上げながらプレマリン錠とその効果を順に見てゆくことにします。

 

不妊にお悩みの方はそれぞれに原因はさまざま存在しておりますが、「エストロゲン不足」によることが不妊の主な原因だったのであれば、プレマリン錠の服用を行ったのみで妊娠・出産を迎えることの出来たカップルが多くいらっしゃいます。

 

プレマリン錠の効果が期待できる疾病とその症状をご紹介致します。

 

  • 卵巣欠落症・・・子宮がんや卵巣がんの手術により2つの卵巣を切除した際にエストロゲンが人工的に断たれることで年齢に関係なく引き起こされる更年期障害に類似した症状。
  • 膣炎・・・膣の内部が炎症を引き起こす疾病。さまざまな病原菌によりその症状を発症。
  • 機能性子宮出血・・・ 月経をコントロールするホルモン濃度が変化することで引き起こされる異常出血。
  • 子宮頸管炎・・・病原菌に細菌感染することで引き起こされる子宮頸管粘膜の炎症。
  • 子宮膣部びらん・・・「びらん」とは子宮入り口の赤く見える部分。子宮頸部(子宮入り口)の内側を覆っている子宮頸管粘膜が外に向かって広がってゆく症状。

 

上記5疾病に対して大変に有効的であり、改善されたという報告が最も多いとされています。

 

中でも卵巣欠落症の有効率は「約55%」老人性膣炎に至っては「約81%」の有効率が示されています。

 

プレマリン錠が不妊治療に有効的とされる不妊の原因は、エストロゲンの分泌が減少してしまったことにある方に対してです。

 

不妊に悩まれているカップルは世界で約10%といわれ、内訳はWHO(世界保健機関)の調べによりますと「女性不妊約41%」「男性不妊24%」「原因不明11%」との報告がなされています。

 

そして女性不妊の原因の上位に「エストロゲン分泌の減少」が上げられている事実がありますので、プレマリン錠の使用が検討できます。

 

20代の健康なカップルでは、通常1年以内に約90%のカップルが妊娠できると言われています。

 

ですから1年を経過しても妊娠の兆しが見られない場合は不妊検査を行うことが一般的とされており、35歳以上のカップルに至りましては、半年を経過しても妊娠の兆しが見られない場合には不妊検査がすすめられています。

 

プレマリン錠

プレマリン錠を服用することで、女性の体内でエストロゲンが分泌され卵巣内で卵胞を成長させ排卵を促し、妊娠をしやすいように子宮内膜を厚くするなどの妊娠へ向けた準備を進めてくれるのです。

 

女性の2大ホルモンの1つとされているエストロゲンには、400もの働きや役割があることが分かってきています。

 

ここでプレマリンに含まれるエストロゲンの働き・役割についてご紹介したいと思います。

 

  • 代謝率を上げる
  • 動脈の弾力性を保つ
  • 女性らしい体つきにする
  • 卵胞の成熟を促す
  • 子宮内膜を厚くする
  • 精子が子宮内に侵入しやすいよう頸管粘膜を分泌する
  • 自律神経・感性の動きに対して脳をコントロールする働き
  • 骨の形成を促す
  • 血管の収縮を抑制
  • 基礎体温を下げる

 

エストロゲンの分泌量は1回の生理の周期の中で一定のリズムを保ちつつ増減して行きます。

 

また血管を固まりやすくさせ止血を助ける働きから、機能性子宮出血に効果的とされています。

 

プレマリン錠の効果は、服用し始めてから最短14日で現れたと言う報告がありますので、不妊で悩まれている方はエストロゲンの数値をまず計ってみることをおすすめしています。

 

一定以上の数値でエストロゲンが作られない方は、不妊のみならず体のあらゆる箇所で不調が現れているはずです。

 

1人で悩まれている方は是非、婦人科へ行ってみてください。今まで悩んでいたことがプレマリン錠の服用だけで改善されることかもしれません。

 

消去法の第1項目としてエストロゲンの数値を知ってみることも良い方法だと思います。

 

プレマリン錠は幅広い疾病の方へ処方されていることからも、安心・安全面に関しては問題ないと考えて良いと思います。ただし服用上の注意するべき点はありますので必ず1度は医師の相談をお受けください。

 

プレマリンの有効成分エストロゲンの働きは女性の体を維持してゆく上で欠かせない働きと・役割を大変に多く持ち合わせています。

 

不妊だけでなく更年期障害でお悩みのみなさんも是非プレマリン錠という医薬品の存在を知って頂けたらと思います。

 

「これくらいの症状で病院へ行って良いのかしら?」と思われ病院の診断を思い止まっておられる方へ、人はそれぞれ辛さの感じ方に大きな差があります。

 

「辛い」と感じましたら無理をせずに医師や薬剤師へ相談しプレマリン錠の服用をはじめ、自分らしい生活を送れるようにして頂きたいと思います。

 

プレマリン錠の販売製造元はファイザー株式会社です。

 

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プレマリンの服用方法

 

プレマリン錠は主に不妊治療に処方される医薬品です。プレマリン錠の効果を最大限に得るためには、正しい服用方法が欠かせません。

 

ここから各疾病(目的)と正しい服用方法について見て行きたいと思います。

 

  • 卵巣欠落症   → 成人女性 通常1日0.652〜1.25mg 経口服用
  • 機能性子宮出血 → 成人女性 通常1日0.625〜3.75mg 経口服用
  • 膣炎      → 成人女性 通常1日0.625〜3.75mg 経口服用

 

年齢や症状により服用方法に前後が生じますので、用法・用量をしっかり守った上で服用を行ってください。

 

万が一飲み忘れてしまった際は、飲み忘れに気付いた時点で飲み忘れのプレマリン錠を服用してください。

 

ですがプレマリン錠の飲み忘れに気付いた時点が、次の服用の時間に迫っている場合は慌てて服用せず、次の服用予定のプレマリン錠を1回分服用するようにしてください。

 

服用期間中は定期的な乳房検診と婦人科検診の受診をおすすめします。

 

服用に当たり、服用してはいけない方がいらっしゃいます。

 

  • 卵胞ホルモンにより悪化する乳がん・子宮がんの方、及び疑いのある方。
  • 血栓性静脈炎の方、及びその前歴のある方。
  • 子宮内膜ガンの方、及びその疑いのある方。
  • 肺塞栓症(エコノミークラス症候群)の方。
  • 脳卒中の方、及び前歴のある方。
  • 血栓症の方、及び前歴のある方。
  • 子宮内膜増殖症(子宮の内側を覆う粘膜(子宮内膜)の過剰増殖)の方。
  • 乳房結節(結節とは塊を示します。良性の可能性も悪性の可能性もあり、再検査が必要。)

 

女性ホルモン剤のプレマリン服用に当たり、服用に注意が必要な方がいらっしゃいます。

 

  • 子宮筋腫の方。
  • 子宮内膜症の方
  • 重い肝臓病の方
  • 乳腺症の方
  • 心臓病の方
  • 糖尿病の方
  • てんかんの方
  • 全身性エリテマトーデスの方(免疫異常とされる疾病。全身のさまざまな場所に多数の症状を引き起こす。(例:発熱・倦怠感・炎症))

 

以上の方は、プレマリン服用前に必ず医師または薬剤師へご相談ください。自己判断での服用は大変に危険です。

 

また、手術前4週間以内の方や寝たきりの方の服用も要注意です。

 

プレマリンの服用を開始された方は、長時間体の動かすことの出来ない状態(飛行中・車中・車中泊)が続くと「血栓症」のリスクが高まります。

 

水分を多く取り、できる限り体をこまめに動かすよう心掛けるようにして下さい。

 

プレマリン錠を「避妊薬」として服用される方は、プレマリン錠0.625mgを「1日2回14日間」の服用方法を行っているようですが、前述の服用方法では避妊としての効果は非常に低いと考えてください。プレマリン錠は「避妊薬ではありません」。

 

ではなぜ、プレマリン錠を避妊薬と捉えて服用される方がいらっしゃるのでしょうか?

 

その理由として考えられることは、プレマリン錠の働きである卵巣を刺激し、卵胞の刺激ホルモンの分泌を滞らせ、卵胞の成長を妨げることで排卵は行われなくなる、「=避妊」と導き出されて行ったのだと思います。

 

しかし実際には、プレマリン錠のみでは避妊の効果を得ることは大変に難しく、排卵後に卵巣から分泌されるプロゲステロン剤の存在が不可欠となります。

 

つまり、黄体ホルモンに働きかけるプロベラ錠(プロゲステロン剤)を併用する必要があるのです。

 

あくまでもプレマリン錠はホルモン補充療法の薬剤ですので、避妊目的で服用されないようおすすめ致します。

 

更年期障害でのプレマリン錠の服用方法には2通りの方法があります。

 

●閉経後5年以上経過し生理を希望しない方

プレマリン錠(エストロゲン剤)とプロベラ錠(プロゲステロン剤)を連続して服用。服用開始のしばらくの間は不正出血が見られる。服用を続けることで出血は治まる。

 

●閉経後5年以内、生理のような出血があっても問題がない方

プレマリン錠(エストロゲン剤)の連続服用を行いつつプロベラ錠(プロゲステロン錠を周期的に服用。

 

(例:プレマリン錠のみを服用し1ヶ月) の後半の10日〜2週間程の間はプロベラ錠を併用。

 

プレマリン錠と併用することで、その効果を低下させてしまう薬剤があります。すでに服用されている方は必ず医師または薬剤師へ相談して下さい。

 

  • グリベンクラミド(血糖降下薬)
  • グリクラジド  (血糖降下薬)
  • アセトヘキサミド(血糖降下薬)

 

また逆に、プレマリン錠と併用することでその効果を高める薬剤があります。

 

・イソフラボン

 

プレマリンは安心・安全性の高い女性ホルモン剤であっても、自己判断での服用・服用中止は大変危険ですので、くれぐれも行わないようにして下さい。

 

正しい服用方法にしっかり順じていれば、必ず良い結果が待っています。

 

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プレマリンの副作用

 

プレマリン錠は、各疾患に対して大変に高い効果がります。ですがその反面で副作用の心配も伴います。

 

もちろん副作用とひと言で言いましても、個人差があり年齢や使用方法によっても大きな違いがあります。

 

けれども、プレマリンの副作用について知ることで不安や心配が減り、より治療に集中・専念することが出来ます。

 

さらに、服用前に副作用について知ることで、副作用への対応や対策・医師への相談を事前に行うことが出来ることは、治療への大きな支えとなることでしょう。

 

では、さっそくプレマリン錠の副作用について見て行く事に致しましょう。

 

プレマリン錠を服用するということは、つまり体内のエストロゲンの数値が一定量を下回っていることを表します。

 

そこでプレマリン錠の服用を開始すると、体内のエストロゲン数値が急激に上昇することを示します。

 

このエストロゲン数値の急激な上昇により、体内のホルモンバランスが乱れ副作用となって表れるのです。

 

では具体的な副作用とはどんな症状なのでしょうか?

 

プレマリン錠の副作用として最も心配なことは「乳がん」と「血栓症」ではないでしょうか?

 

副作用である乳がんに関しましては、プレマリン錠のみでの服用であれば心配はありません。

 

ただし、黄体ホルモン(プロゲステロン剤)と併用する際には、乳がんのリスクが高まるとされています。

 

逆に、黄体ホルモン(プロゲステロン剤)との併用で子宮がんのリスクは減少するとの報告がなされています。

 

さらに、服用期間が長くなる程「乳がん」の発症率は高まります。服用期間と発症率を以下に書き示します。

 

服用期間  未服用者から見た発症率
1〜4年 1.74倍
5〜9年 2.17倍

 

長期間の服用を必要とする方は、プレマリン錠におけるメリット(有効性)のみだけでなくデメリットにつきましても十分な説明を受け、医師・薬剤師としっかり話し合ってください。

 

その結果、十分な理解・納得がされた上で治療(服用)を開始してください。

 

副作用の血栓症は、血液の固まりが血管に詰まることで引き起こされる疾病です。

 

プレマリン錠の働き・役割でもある「血液を固める」作用が副作用の1つである「血栓症」を引き起こす原因ともなっています。

 

血栓症の防止のために、主な前兆を以下に書き出してみたいと思います。プレマリン錠の服用前にぜひご一読ください。

 

  • 手・足の痛み(特にふくらはぎの痛み)
  • 手・足のシビレ
  • 突然の息切れ
  • 胸部の痛み
  • めまい
  • 急激な視力低下
  • 視界が欠ける
  • 目の痛み
  • 頭痛
  • 片側の麻痺
  • うまく話せない
  • 意識の薄れ

 

上記のような症状が現われた際は、服用を中止し医師または薬剤師へ相談をして下さい。

 

その他のプレマリンの主な副作用として、以下のような症状が上げられています。

 

こちらも服用前にお読み頂き、万が一このような症状が表れましても慌てずに適切な対応がなされるように心構えて起きましょう。

 

  • むくみ
  • 脱毛
  • 血管浮腫
  • 体重増加
  • 不正出血
  • 生理時出血量の変化
  • 下腹部痛
  • 滞下(おりものが多い状態)  
  • 血圧低下
  • 肝機能障害
  • めまい
  • 呼吸困難
  • 色素沈着
  • 乳房の張り・痛み  
  • 頭痛
  • 発疹
  • 蕁麻疹
  • 嘔吐
  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 膵炎 
  • 悪心
  • 腹痛

 

万が一、上記のような副作用が強く表れご心配な場合は、医師または薬剤師へ相談して下さい。

 

また、これまでに「乳がん」「血栓症」の前歴をお持ちの方は、プレマリン錠を服用することは出来ません。

 

以前は「エストロゲン欠乏症」という観点から、高齢者への「動脈硬化」「心臓病」「アルツハイマー病」の予防として「ホルモン補充療法」のプレマリン錠の服用が期待されておりましたが、近年の臨床試験で上記のような効果が期待されることはないとされ、逆に悪影響を及ぼすことが分かりました。

 

老化予防を目的とした服用は行わないようにして下さい。

 

プレマリン錠は、2週間程度の短期間での服用である場合は、それ程までに副作用を心配される必要はありません。

 

プレマリン錠は、その高い効果に伴い強い副作用をもたらすと言われておりますが、自身の体の状態をしっかり把握・理解した上で、医師の指示に従い服用していれば、それ程に強い副作用を伴う心配はありません。

 

しかし自己判断で服用の中止を行ったり、服用量を増やすなどを行うとホルモンバランスに重大な悪影響を及ぼす可能性がありますので、絶対に行わないようにして下さい。

 

これまでにご紹介したプレマリンの副作用の症状以外の症状が副作用として現れる可能性も十分に考えられます。

 

プレマリン服用中の体の変化に不安・心配を感じましたら、すぐに服用を中止しどんな些細なことであっても医師または薬剤師へ相談しましょう。

 

人の体はそれぞれに違いや差があります。効果にも違いと差があるように、副作用にもさまざまな違いと差がある物です。

 

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プレマリンの飲み忘れの対処法

 

プレマリン飲み忘れ

仕事や家事に忙しく、プレマリン錠を飲み忘れてしまうことが日々の生活の中では起こりえる事態です。

 

では、プレマリン錠を飲み忘れてしまった時にはどのように対処をすれば、その効果を下げずにプレマリン錠の服用を再開することができるのでしょか。

 

ここから正しいプレマリン錠の飲み忘れ対策をご案内して行こうと思います。

 

基本的に毎日の服用を継続することで、その効果を発揮するプレマリン錠ですので、1回でも飲み忘れがあったのならば、その効果が無くなってしまうのではないかとご心配されている方も多いのではないかと思います。

 

しかしプレマリン1回程度の飲み忘れではその効果にそれ程までもの深刻な悪影響はないと考えて良いようです。

 

万が一、プレマリン錠を飲み忘れてしまった場合には、飲み忘れていることに気が付いたタイミングで、飲み忘れているプレマリン錠を1回分服用して下さい。

 

飲み忘れに気が付いたタイミングが、次の服用時間に迫っている場合は、飲み忘れているプレマリン錠を慌てて服用するのではなく、次の服用時間を待って1回分のプレマリン錠を服用します。

 

決して、「1回の服用に2回分のプレマリン錠を服用しない」ように注意して下さい。

 

プレマリン錠を処方された際には、正しい服用方法と合わせて、飲み忘れてしまった場合の対処法の指導も合わせて受けるようにして下さい。

 

ホルモン剤は女性の体に大きな影響(変化)をもたらします。

 

1回分の処方量が、最も適した配分(配合)となっているため、1回の服用に2回分の服用を行いますとホルモンの数値が急激に増加し、「むくみ」「体重の増加」などと言った悪影響が著しく体に表れてしまいます。

 

さらに、飲み忘れを何度も繰り返しますとプレマリン錠の持つ効果を期待することは難しくなってしまいます。

 

その他にも、「生理が来ない」「不正出血」「子宮内膜への悪影響」なども懸念されます。

 

上記のようなことからもプレマリン錠の服用を開始しましたら、出来る限り飲み忘れをしないようにプレマリン錠の自己管理をしっかり行うように心掛けて下さい。

 

ここからは、プレマリン錠の飲み忘れとその対策を事例と共に見て行きましょう。

 

A子さんは生理不順のため、プレマリン錠を「朝に1錠」「夕に1錠」と医師から処方されました。

 

・その日の「夕に1錠」から服用を開始。(19:00)
       ↓
・翌朝「朝に1錠」を飲み忘れ出勤。(7:00)
       ↓
・通勤途中で飲み忘れに気付くもプレマリン錠を携帯しておらず服用を飛ばす。(8:00)
       ↓
・夜に帰宅し、すぐに朝の分を服用(19:00)
 ※この時に決して「朝・夕」のプレマリン錠を合わせた2錠を服用しないようにして下さい。
     ↓
・就寝(23:00)
       ↓
・朝、本来でしたら昨日の夕に服用予定であったプレマリン錠を、ここで1錠服用。
       ↓
・出勤(8:00)
 ※この日は仕事が遅くなる事を見越し、そして昨日の飲み忘れの経験を生かしプレマリン錠を携帯し出勤。
       ↓

・職場にて「夕に1錠」を服用。(19:00)
       ↓
・帰宅(21:00)
       ↓
・就寝(24:00)
       ↓
・起床「朝に1錠」服用。(7:00)
       :
       :

 

このように、A子さんは飲み忘れてはしまいましたが、その後正しく服用を開始することが出来ており、飲み忘れ対策も行うことが出来ています。

 

プレマリン錠の用法には、その日のうちに飲み忘れに気が付くことが出来た場合はすぐに服用し、飲み忘れに気が付いた時にはすでに日付をまたいでいた場合には飲み忘れた分を省略し、通常の服用方法に従って下さいという説明があります。

 

また医師によりプレマリン飲み忘れの対処方法が異なる場合があります。自身が通院されている医師の指示に従い、飲み忘れ対処・対策を行ってください。

 

医師の飲み忘れに関する対処方法の違いとして上げてみますと

 

  • プレマリンを飲み忘れた場合は、そのまま飲み飛ばし服用を継続して下さい。
  • 飲み忘れた場合は、○時間以上開けていれば飲み忘れた分を服用して下さい。

 

と指導が異なる場合があります。

 

周りにプレマリン錠を服用されている方がいらっしゃった場合に、飲み忘れの対処方法が異なることで不安を感じる方もいらっしゃると思います。

 

それぞれに年齢や症状が異なるために医師の指導にも当然違いが生じてきます。

 

自身が通院されている医師の指導に従ってプレマリンの服用または飲み忘れの対処をされるようにお願い致します。

 

尚、自身の通院されている医師の指導に不安を感じる際は、別の医師に相談してみることも良いと思います。

 

くれぐれも、自己判断による用法方法の変更・プレマリン飲み忘れの対処の変更はなさらないようにして下さい。

 

飲み忘れた際や飛ばして服用をされた際には、生理が遅れてくる・生理の出血量に変化が表れます。

 

これらの変化があまりにも大きいなどの不安を感じた際は医師へ相談しましょう。

 

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プレマリンで太るの?

 

プレマリン錠の副作用の1つに「体重の増加」が上げられています。

 

女性にとりましての体重の増加は、とても気掛かりな副作用と言えます。

 

もしも、皆さんの中でプレマリン錠の副作用の1つであります「体重の増加」が原因で、プレマリン錠の服用をためらわれているもしくは、プレマリン錠の服用を自己判断で中止してしまわれた方がいらっしゃるのでしたら、こちらの方が体重の増加以前により深刻な問題であることをご認識ください。

 

薬の服用により体重が増加するということは、体が正常値に戻ろうと働いている重要な薬の作用であると言うことも十分に考えられます。

 

プレマリン錠を服用することで「体重が増加する」という事だけにとらわれずに、自身の体にとって何が今必要で、何を必要としているのか?ということを医師と十分に相談し納得・理解した上で、正しい知識を持って服用することが大切です。

 

プレマリン錠の服用によりなぜ体重が増加すると言われているのでしょうか?

 

その理由がしっかり理解出来ていれば、より安心・安全にプレマリン錠に嫌悪感を抱くことなく服用することが出来るのではないでしょうか?

 

ここからは、プレマリン錠と「体重の増加」の関係性について見て行きたいと思います。

 

まず始めに、プレマリン錠を服用するということは体内のエストロゲン数値が「正常値を下回っている」ということであることをしっかり理解しましょう。

 

プレマリン錠を服用することで体内でのエストロゲンの分泌が活発になり排卵がスムーズに行われます。

 

排卵が行われると次に体内では、プロゲステロンの分泌が行われます。その結果として生理が正常に行われるようになります。

 

上記のように、体内でのエストロゲンの分泌が活発に行われると体内では、ナトリウムや体液を蓄積し始める働きかけが行われます。

 

その結果として「むくみ」や「脂肪の増加」と言った副作用として症状に表れてくるのです。

 

これらのプレマリン錠による体内での働きや作用が症状(副作用)となり、結果として「プレマリン錠の服用による体重の増加」と言われる原因となって行ったのではないかと考えられることが出来ます。

 

しかし、過度の「むくみ」や「脂肪の増加」「体重の増加」が見られる場合には、プレマリン錠の服用量が自身にとっては多いという可能性が考えられますので、医師への相談が必要です。

 

女性ホルモン剤には全般的に「体重の増加」という印象が大変に強く、みなさんの中へも浸透していますが、プレマリン錠を代表とするエストロゲン剤にはピル程に太る作用が強いものではありません。

 

ではなぜこれ程までに、プレマリン錠は皆さんの中に「体重の増加」という印象が浸透して行ってしまったのでしょうか?

 

更なる要因として考えられることにどの様な事が考えられるのでしょうか?

 

プレマリン錠の服用を継続することで、「生理不順の改善」「妊娠」「子宮頚管炎の回復」され体調が整います。

 

すると、食事をしっかりと摂ることが出来るようになり「体重の増加」と結びついて考えられるようになってしまったとも考えられます。

 

また「プレマリン錠(女性ホルモン)=太る」と言うイメージの刷り込みも原因のひとつと言えるのかもしれません。

 

さらに考えられる原因と致しましては、プレマリン錠の服用によりエストロゲンとそして、プロゲステロンの分泌が活発になると言うことを前述しましたが、このプロゲステロンには「食欲の増進」「むくみ」「イライラ」を引き起こす要因を含んでいます。

 

プレマリン錠は「不妊」の治療にも用いられていることは皆さんご存知の通りですが、この「不妊治療」には女性の体にとり、大変に大きなストレスとなります。この溜まったストレスにより「食欲の増進」が引き起こされ「体重の増加」へと繋がってしまった可能性も十分に考えられます。

 

あくまでも、プレマリン錠には「体重を増加」させる直接的な要因はなく「食欲が増す」ということのみです。

 

この食欲をコントロールすることで、急激な「体重の増加」を防ぐことが出来ます。

 

「バランスの取れた食事」と「適度な運動」こちらは、プレマリン錠の服用の有無に関わらず日々の生活に取り入れて行きましょう。プレマリン錠を服用されている方はより意識的に行う必要があります。

 

食欲に任せて、食べ物を口にすることは「体重の増加」へ直結します。

 

食欲が増してきましたら、一呼吸おいてから1日の食事のスケジュールと照らし合わせて、「今、食べたら1日の食事の摂取量として多すぎるのか?」「食べても大丈夫なのか?」と確認してみてはいかがでしょうか?

 

「体重の増加」「食欲の増加」は女性にとっては、切実な問題ではありますがまずは、体を治療し健康的な生活を送れるようになることを考えてください。とくに「不妊治療」によりプレマリン錠を服用されている方は尚更のことです。

 

太ることを嫌がるあまりに、自己判断で服用を中止することは決して行わないようにして下さい。

 

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プレマリンとプロベラの併用

 

ホルモン補充療法には、さまざまなホルモン剤の中から症状・体質・年齢などを考慮し、多様な併用・服用方法が存在します。

 

ここではその中から「プレマリン」と「プロベラ」の併用について詳しく、そして正しく見て行けたらと思っております。

 

まず始めに、「プレマリン」と「プロベラ」の役割についておさらいをしておきましょう。

 

  • プレマリン錠(卵胞ホルモン) → エストロゲン製剤
  • プロベラ錠 (黄体ホルモン) → プロゲステロン製剤

 

上記を再度確認します。そして双方の主な効果につきましても再度確認致しましょう。

 

  • プレマリン錠の主な効果 → 卵巣欠落症状・機能性子宮出血・膣炎・更年期障害・卵巣機能不全症
  • プロベラ錠の主な効果  → 無月経・月経周期異常・月経量異常・機能性子宮出血・黄体機能不全・切迫流早産・習慣性流早産 

 

このように上げてみますと、プレマリン錠とプロベラ錠は女性の体にとって大変に重要な

 

症状、そして疾患に対応することの出来る優れた医薬品であることが改めて分かります。

 

ではこの2つの医薬品を併用するとどのような効果が表れ、又期待することが出来るのでしょうか。さっそく見て行きましょう。

 

プレマリン錠とプロベラ錠を併用することで、生理不順・無月経・不妊の治療に用いる治療法に「カウフマン療法」があります。

 

このカウフマン治療はプレマリン錠(卵胞ホルモン)のエストロゲンとプロベラ錠(黄体ホルモン)のプロゲステロン2つのホルモン剤を使用して人工的にホルモンバランスを整える治療法です。

 

カウフマン療法を行うと、人工的に引き起こされた生理周期に合わせて排卵が行われるようになります。

 

このプレマリン錠とプロベラ錠の服用を3〜6ヶ月程度続けることにより、体が正常な生理周期を覚え、やがてホルモン剤を服用することなく自然に排卵が行われるようになるのです。

 

この効果からもお分かり頂けますように、正常な生理周期を体が覚えると言う結果が自然妊娠の可能性を高めることへも繋がって行くことになるのです。

 

更に、生理周期が正常に繰り返されることで、体つきにふっくらとした女性らしい変化が表れてきます。

 

この女性らしい体つきへと変化して行くことから、プレマリン錠とプロベラ錠の併用には「バストアップの効果」があると広く知られる結果となりました。

 

では実際に、プレマリン錠とプロベラ錠の併用で「バストアップ効果」は望めるものなのでしょうか。詳しく見て行きましょう。

 

プレマリン錠(エストロゲン)には乳房内の乳腺を増殖させる効果があることが上げられています。

 

乳腺が増えることで体は、この増えた乳腺を守るために脂肪を吸収させ保護活動を開始します。

 

すなわち、乳房内の脂肪量が増えることが「バストアップ効果」へと導かれて行ったのです。

 

しかし、プレマリン錠とプロベラ錠の本来の役割は、ホルモン補充療法にある医薬品です。

 

バストアップを目的とした服用はおすすめ致しません。医薬品には必ず副作用があります。

 

メリットばかりに焦点を合わせることがないように、デメリットにつきましても正しく知ることを忘れないで下さい。

 

食事・睡眠・運動をバランスよく取り入れた生活を心掛け、どうしても足りない部分を医薬品で補うという服用の気持ちが大切です。


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